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melとChobiの玉手箱

今日のたわごと

京都スクーリング(ついでに観光)−2005.08.17〜2005.08.20−

2005.08.17〜08.19 スクーリング:デザインプロセス

このスクーリングの内容は、最終的にはピクトグラムを作成するんですが、そこに至るまでの過程を重視した内容になってます。(まさに"デザインプロセス"です。)わたし的には非常に有意義なスクーリングでした。Illustratorの使用方法とか、そーいったテクニック的な事を取得したい人には全く向いてません。デザインとは何かって事を強く考えさせられる3日間でした。

17日から19日までの3日間のスケジュールは、
1日目:アイデア出しの練習・ウォーミングアップ (Mac使用せず)
2日目:ピクトグラムの説明・ラフデザイン・デザイン決定→トイレのピクトグラム制作
3日目:トイレ以外のピクトグラム制作・仕上げ・講評
という感じで進んで行きました。

まず初日はデザインとは何かという講義と、アイデアの出し方のウォーミングアップ的なことをいろいろやりました。これは事前に知らない方が楽しいのであえて詳しくは語りませんが・・。先生が「これをやってみて」ってな感じで課題を出して、その課題をやり終わった後に何のためにそれをやったかという説明をしてくれるという形で授業が進みます。その説明が目からウロコというか、普段何気なくやっていることが通用しないんだな〜と思うことばかりで、本当に考えさせられました。ようするに、「何気なく」やってしまっては思わぬ落とし穴があるっていうことですね・・。

この日のウォーミングアップでは、午後からやった「マンガのコマを切り抜いて新しいストーリーを作る」という課題が楽しかったです〜(^^) マンガ好きの私にはたまらない〜。この課題は、いろいろと脈略のない断片的なアイデアをいかに再構築してきっちりとした作品にするかっていうことのトレーニングということでしたが、そんなうんちくはそっちのけで取り組んでました。先生からの注意点では「ちゃんと話のオチはつける」こと。しかし、最初は面白がって作ってたけど、2個目、3個目くらいになるとだんだん難しくなってきて、けっこう苦労しましたよ〜。4〜5枚作ったら、全員のを張り出して合評します。

ピクトグラム ラフ一枚目2日目以降はいよいよピクトグラムの制作に入ります。まず、ピクトグラムとは何かという説明があって、その後、各々が自由に場所を設定して、その場所にふさわしいピクトグラムをデザインします。まず、場所を決めて、まず、トイレのピクトグラムをラフデザインして先生に見せます。場所は架空の場所でもいいんですが、私はいろいろ悩んだあげく、「遊園地」に決定。デザインのコンセプトとしては、遊園地ってレールとか道とかがうねうねしてるっていうイメージだったので、まずこんなカンジでもろレールっぽいカンジのを見せたのですが(右)、ちょっと二重線はうるさいということで、こちらの一筆書き風のに決定(下)。

ピクトグラム ラフ二枚目ピクトグラムって、誰がデザインしても一緒っていうか、結局トイレだったら男女のシルエットだったり、けっこう決まり切ったものになってしまうので、「いったいどこにデザインする余地があるんだ?」と思っちゃいますよね〜。同じような疑問を持った方がいて、「参考文献に載っているものと同じになっちゃってもいいんですか? 」という質問をされた方がいて、その答えが「この場所にこのデザインが一番ふさわしいと思ってデザインしたものが、結果的に他のと似てしまってもそれはそれでよい」とのこと。これで、けっこう肩の力が抜けて制作できた気がします。

そんなカンジで出来上がったのはこちら。

ピクトグラム 完成データ

一応「遊園地」なので、人のシルエットは子ども体型、車はファミリー向けのワンボックス、カフェはコーヒーじゃなくてパフェってなカンジで私なりに遊園地を意識してみました。見た目あんまし「遊園地」っぽくないけど、まぁ先生には褒められたので満足してます。合評の時に壁に原寸大に張り出した状態で、教室の後ろの方から眺めて、ちゃんとはっきり分かるものが良いデザインということで、参加者による「どれが一番良いか」の投票があったりもして、かなり実践的でした。確かに、Macで作ってると遠くから見ないもんな〜・・。特に今回は「ピクトグラム」だから遠くからすぐに判別できないと意味ないわけだし。

というわけで、非常にに密度の濃い、有意義なスクーリングでした。授業の最後に「アートとデザインの違いは何か」というテーマで短い文章を書いて提出するのですが、このスクーリングで少しデザインのコツみたいなのが分かったような気がします・・。(仕事に生かせるか〜?)